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ツバメの子育てを通じて自然環境を考える


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アンガールズの田中さんのご実家にツバメが営巣し、産卵した様子がニュースになっていました。


ツバメなどの夏鳥は春に子育てのために日本にやってきます。

 

ツバメの飛来の時期は日本列島の南の方から北上していきますが、産卵時期も同じく北上していきます。


ツバメに限らず、野鳥の多くは初夏は子育てシーズンとなるので、とても賑やかで、街中でも見かけることができるようになります。


フィリピン、インドネシア等の南国で越冬する

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ツバメの巣


ツバメは日本で生まれますが、多くは越冬のために秋になると南国へ旅立ちます。


中には日本で越冬するツバメもいるようですが、鹿児島など南の地域が多いようです。

 

ツバメは飛んでいる虫を主食にしているので、冬はどうしても食料が少なくなってしまいます。


そのため、冬の間は海を越えて暖かい国へ行き、そこで越冬するようです。

 

移動期間は1か月くらいと言われていて、かなり過酷な旅です。


秋と春の2回、移動しますが、台風や季節風など、様々な困難を乗り越えないと無事に目的地にたどり着けません。


今年の春、日本へやってきているのは、昨年の秋と今年の春に、無事に渡りを終えたことが出来たツバメたちです。


子育て前は集団で生活する


ツバメは日本へ戻ってきた後、しばらく集団で生活しています。


川沿いなど自然環境が豊かな場所で暮らしているようです。

 

ここで旅の疲れを癒し、子育てに向けての体力を養っているのでしょう。


ツバメが渡ってくる頃はまだ寒い日もあるので、暖かくなるのを待って子育ての準備を開始していくのかもしれません。


ツバメは同じ巣に戻ってくるのか


昨年と同じつがいが同じ巣に戻ってくることもあります。


ですが、渡りの前につがいは別々に行動するようになるので、必ずしも昨年と同じカップルになるとは限らないようです。

 

まったく違うツバメがやってくることもありますし、新たなパートナーとつがいになることもあります。


ツバメも野鳥で、天敵もいますし、過酷な渡りもあるので、それほど寿命が長くないことも関係しているのだと思います。


いよいよ巣作り開始


オスが無事にメスとパートナーになれたら、今度は巣作りの開始です。


巣が残っている場合は、それをリフォームして、そこで子育てを行います。

 

巣が無い場所に新たに巣を作る場合は、つがいで協力して巣を作って行きます。


材料は泥と藁を使って、自分たちの唾で巣を作って行きます。

 

巣はお椀くらいの大きさなのですが、そこに6羽の雛が成長していくと、溢れてしまうくらいになってしまいます。


中には重なり合って成長していく雛たちも居て、巣立ち前はかなりぎゅうぎゅう状態になっています。


ツバメは1~3回程度、子育てを行う


ツバメは一般的に1回から3回程度、卵を産み、子育てをしていきます。


1回の産卵では3個から6個くらいのようです。

 

卵を温めるのはメスツバメが主に行いますが、食事の時など外出するときは、オスツバメが変わって卵を温めます。

 

ツバメが巣を作るとその家が繁栄する


昔からの言い伝えで、ツバメが巣を作るとその家は繁栄すると言われています。

 

これはツバメは気の流れが良い場所を選んで、巣を作っているからだと思われます。

 

ツバメは風通しが良く、天敵に狙われにくいような場所に巣を作っています。


家の玄関や車庫、またはお店の入口などに巣があるのをよく見かけます。

 

彼らは人間がいる場所はカラスなどの天敵が入りにくいので、こういうところを選んでいます。


逆に人通りの少ないところや、風通しの悪い場所などには巣を作らないようです。

 

それ以外にもその家に住む人間をよく見ているようです。


この家の人達は大丈夫だと思えるところに巣を作っているようです。


なので、ツバメに信頼された人が住む家に巣を作るのだと思います。

 

ツバメが巣を作るようになると、フンの掃除などが必要になってきます。


掃除は運気を上げると言われていますが、やはりこまめに掃除を行っている家は運気が良くなるのでしょう。


ツバメと家の繁栄はそんなところからも理由が繋がっているように感じています。

 

ツバメの雛の巣立ち


ツバメは卵が孵ってから、約3週間ほどで巣立ちの時期を迎えます。


巣立ち前は親ツバメがたくさんの餌を雛たちに与えるので、どんどん大きくなります。

 

巣立ち前になると、巣立ち促し隊のツバメがやってきて、雛たちの巣立ちを応援します。


その時は一番賑やかになります。

 

親ツバメは巣立ちの時期になった雛を飛ばせるために、わざと餌を与えないようにしたりします。


最後に孵化した雛はどうしても巣立ちが遅くなってしまいます。


それでもちゃんと成長した雛は、無事に全ての雛たちが巣立ちを終えることが出来るようになります。

 

巣立ち後のツバメ


巣立ち後も雛たちは一人で餌を取ることが出来ないので、親ツバメからそれを与えてもらいます。


しかし、徐々に餌の取り方を親ツバメから学び、一人でできるようになります。

 

成長したツバメは親元を離れて暮らすようになります。


親ツバメは次の子育てに移ったり、子育ての季節が終わりを迎えていれば、徐々に巣から離れていきます。


そして再び集団で秋の渡りの準備を始めます。

 

ツバメを通じて自然環境を考える


ツバメは人間にとっても身近な野鳥です。


なので、比較的観察しやすいので、観る機会も多いかもしれません。

 

ツバメに限らず野鳥たちの姿を見ていると、自然環境を考得ることが多くなりました。


地球上に住む生き物として、ツバメも人間も同じです。


同じ生き物として、お互いが過ごしやすい環境を目指していきたいものです。