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ブラックフォーマルには黒マスクがルールだと誰が決めたんだ!?


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ここ1年で、ブラックフォーマル時のルールが一つ追加されました。

 

そう、「喪服には、黒マスクが正式」というものです。

 

これを初めて目にした時、本当かなあ~!?という気持ちで一杯になった記憶があります。

 

葬式とかそのような慌ただしくも悲しい席の場で、装いのマナーを講じるなんて、やや不謹慎な気もしたのです。

 

この報道や記事に関して、世間一般の反応は、「マナー講師が金儲け主義のために決めた決まり事」、「不織布の白に決まっている!」といったものがほとんどでした。

 

けれども、物が売れにくいこの時期においては、和装の喪服用生地として使用されること多い黒の織柄の入った生地で、続々と喪装マスクが造られ販売され始めました。

 

目にするにつけ、スルーしていた折、目にはいって来たニュース記事の画像に釘付け

となりました。

 

英国フィリップ殿下の葬儀に出席されていた、キャサリン妃の喪装です。

 

英国の格式高いブラックフォーマルに黒マスクが採用されている

 

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引用元:キャサリン妃がチャールズ皇太子の頬にキス 殿下葬儀での場面が話題 「王冠の宝石」

 

報道記事に記載されていたのは、先日行われた英国フィリップ殿下の葬儀に出席されていた、キャサリン妃の喪装姿です。


膝が大きく隠れるたっぷりとした丈のワンピースドレス、胸元の結びリボンの素晴らしいデザイン。


王室に輿入れした女性としての違いが色々あるのかも知れませんが、本人のセンスの良さがにじみ出ており、文句なく正道のように見える姿です。

 

ニュース記事が取り上げているのは、キャサリン妃が身に着けていた日本製の白いパールの4連チョーカーについてでしたが、装いとして目新しかったのは、やはり何と言っても黒いマスクでしょう。

 

キャサリン妃のセンスの良さは、かなり以前から注目されていましたが、実は、マスク一つにおいてもかなり高いセンスをかねてから感じています。


英国王室を代表する方々のマスクは、ほとんど生地製でもプリーツタイプなのです。


なかでも、英国の伝統柄ではリバティプリントの小花柄が有名ですが、この柄をよくキャサリン妃がプリーツマスクで身に着けています。

 

その特徴は、左右のゴム通し部分が薄く、とても華奢なつくりで、くしゅっとやや無造作な感じで伸縮している点です。


生地を橋の始末をしてから三つ折りし、ゴム紐を通す部分なので、誰でもできそうながら実は難しいディテールなのです。


東洋人だと田舎臭くあか抜けない姿に見えてしまう小花柄も、美しいイギリス人女性が身につけるとはるかに映えて見えます。


イギリスは、なぜあんなに食事はまずいのに、プリント柄や先染め生地などの意匠の趣味が良いのでしょうか。

 

話はそれましたが、この英国の喪装を見た瞬間から、喪服+黒マスクは、できすぎなマナーという話ではなく、正装でもあり格調が高い物なのだと認識を深めることになりました。

 

 

日本のブラックフォーマルでにおいての実際は?

 

丁度昨年、葬儀や法事の席に出席する機会があったのですが、新型肺炎が取り沙汰される直前の時期という事もあり、マスクマナーというものはその時はありませんでした。


しかし、葬儀社、式場関係者の方々が身に着けていたマスクは、皆、不織布の白のみだった記憶があります。


現在では、日本のブラックフォーマルにおいて、どのような変化がみられるのか、調べてみました。

 

1.マナー講師がTVや雑誌、WEBで提唱している「黒マスクが正式」


 →黒無地、黒レース、黒ジャガード(織柄)生地など、冠婚葬祭時における服装や小物のマナー(光沢のあるなしなど)に準じた生地を使用した物。

 

2.黒マスクはカジュアルな印象を与えるため、葬儀の様な厳かな場では避けたほうが良い見解。


 →数年前から、100均でも取り扱いがあるほど、マスクメーカーから発売されていた黒いマスクが若い世代で人気でした。


  ミュージシャンや芸能人が愛用していることもあり、流行・ファッションと見られる向きがあります。


  お年寄りのような古い世代の人から見ると、黒マスク自体が信用できないという印象を持たれることが多いようです。

 

3.日本の和の喪装では、黒1色ではなく、少量の白を取り入れる(古来、喪装は白装束だった歴史による)のが正装のため、白いマスクが潔く好ましい。


 2020年9月の時点では、大手葬儀社では、感染症対策目的で、白の不織布で統一されています。
 参考:葬儀や法事では「黒マスク着用」すべき?大手葬儀社に聞いた現場スタッフの色


 実際に葬儀に参列した人によると、住職も葬儀社スタッフも白ということでした。


 現在、黒の不織布も容易に入手できる状況ですが、上記2の理由から、避けられている傾向があるかもしれません。

 

4.冠婚葬祭でも、婚祭時における洋装の場合は、レースやジャガード織の黒マスクはシックで上品でもあり、品よくおしゃれ、華やかであればマナーとしてあまり問題視されていない。

 

5.マスク着用は新様式なので、他の参列者を不快にしない配慮があれば、色や形を問うのはおかしい。

 

 

他人を不快にさせないが基本。皇族の方々が参考になるかも

 

 

思わぬニュースから、一時期取り沙汰されていたマスクマナーについて、久々に考えさせられました。


洋装時の正装マナーは、日本ではまだ歴史が浅いことから、割とルーズであったりカジュアルなところも多くあるはずです。


基本的に英国王室にならっているはずなので、大いにその情報は参考にして良いはずです。


ただし、生活様式のバックボーンや身体的な特徴の違いも大きいので、日本人であれば、皇族の様子をよく見ておく方が間違いなさそうです。


どちらにしても難しいところがあるため、他の人を不快にしない配慮があれば、色・形問わずOK!に賛成です。