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無印良品がペットボトル飲料をアルミ缶へ切り替え


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近年、高まりをみせている環境問題への意識。

 

ビニール袋の有料化や、ビニールストローから紙ストローへの変更など、国内外でさまざまな環境問題対策が行われている中、今度はペットボトル容器にその焦点が当たるのかもしれません。

 

無印良品は4月22日、プラスチックごみによる海洋汚染の問題から、23日から無印良品で販売されている全ての飲料商品をペットボトル容器からアルミ缶に変更することを発表しました。

 

現在販売されているペットボトル飲料は店頭在庫がなくなり次第、販売を終了します。
何故、ペットボトルからアルミ缶へ移行することにしたのでしょうか?

 

そもそもペットボトルのリサイクル率は約84.6%と高い水準ですが、アルミ缶はそのさらに上をいくリサイクル率約98%と非常に高いのです。


さらに、アルミ缶は光を遮るため、中に入っている飲料が劣化しにくく、賞味期限も長くなるというメリットがあります。

 

賞味期限が長くなるということはそれだけ容器も長く使用できるということなので、エコに繋がる働きをみせてくれそうです。


また、アルミ缶ならばペットボトルのようにラベルとキャップを分ける手間もありません。

 

しかし、生産工場が限られることや、アルミ缶を生成する型の少なさから、お茶の場合、内容量が500Lで100円だったものが350~390Lに変わり、価格は90円に。


炭酸飲料は、価格はそのまま350Lから280Lに変更になり、実質値上げされることになります。

 

対象商品は「グリーンルイボスティー」「とうもろこし茶」などのお茶類と、「りんごソーダ」「梅ソーダ」「ジンジャーエール」などの炭酸飲料となります。

 

現在、ほとんどの飲料に使用されているペットボトル。


無印良品のアルミ缶への切り替えから、私達の意識も切り替えられることができるとよいのですが、そもそもペットボトルがなぜ、海洋汚染に繋がるのでしょうか。

 

それはペットボトルをはじめとするプラスチック製品から発生するマイクロプラスチックが原因の一つとなっています。

 

海洋汚染の原因の一つとなっているペットボトル

 

日本では年間約227億本ものペットボトルを使用しています。
先ほど述べた通り、日本でのペットボトルのリサイクル率は約84.6%と高いですが、その逆をいうと、約15%のペットボトルが未回収のままとなっているのです。


つまり、約20億本以上のペットボトルがリサイクルされずに、さまざまな理由で海に流されていってしまいます。


それ以外にも数多くのごみが、私たちが暮らしている街から発生し、海を汚してしまっています。


海洋汚染の中で、一番に考えられるのは海洋生物たちへの影響です。


これまでに魚類をはじめとし、海鳥やウミガメ、イルカやクジラなどの哺乳類にも被害が及んでいます。


ビニール袋を魚と間違えて食べて胃袋につまってしまった海鳥や、網が身体に巻き付いて泳げなくなってしまったウミガメなど、衝撃的な光景が日常となってしまっています。


また、マイクロプラスチックの人体への影響も問題視されています。


魚が食べたマイクロプラスチックには、添加物も併せて付着しており、その魚ごとマイクロプラスチックを食べた人間の体内で様々な悪影響を及ぼすことが分かっています。

 

何故ペットボトルが多く使用されてきたのか

 

そもそもペットボトルがここまで普及したのには理由があります。
その大きな要因として、作る際のコストが安価なことがあげられます。


しかし、分別回収をはじめ、リサイクルのための費用や専用の焼却炉の金額も含めると、けして経済的とは言い難いのです。


そもそも、ごみの分別やその他の費用は私達が住むそれぞれの自治体が負担しています。


ペットボトルを作っている会社が行っているわけではなく、私達の税金で賄われているのです。


また、ペットボトルを焼却する際にはCO2が排出されてしまうため、地球温暖化への影響も無視できません。

 

環境汚染問題に対する働きかけ

 

ビニール袋の有料化をきっかけに多く語られるようになった環境問題対策ですが、これからまた沢山の対策が行われることでしょう。


その一つとして、スーパーにおけるビニール包装を減らすため、地産地消の働きかけも増えています。


長期間の生鮮食品輸送がプラスチック包装を増やしてしまう原因になることを受け、輸送の時間を短くし、包装を減らすための動きです。


また、無印良品では、プラスチック容器削減のため、店内に給水機を設置しています。
マイボトルへ飲料水を入れて持ち運ぶことで、一本でもペットボトルを減らそうという働きかけをしています。

 

今後の環境汚染を考えよう

 

環境汚染問題を解決するには私達一人一人の意識を変えていくほかありません。
私は一人の母親として、環境汚染は他人ごとだとは思えません。


これから先の未来を生きていく子どもたちに、綺麗な地球を残してあげたいと思います。


そのために出来ることからやっていくことが大事だと思います。


無印良品をはじめとする企業努力ももちろん大きな力を持つと思いますが、私達一人一人の力も大きいはず。


今こそ、長期的な未来を思い描き、行動していく時がきたのだと思います。